お清め塩

お清め塩とは、葬儀の場で参列者に配られる塩のことで、主に神道の考え方に基づいた風習です。古来日本では、死は「穢(けが)れ」として忌避されるものと考えられてきました。お清め塩を使うことで、「穢れ」を払うという意味があります。

お清め塩の使い方、手順

車に乗る前や、自宅の玄関に入る前に、身体にお清め塩を振りかけます。


1,胸、背中、足元の順で振りかける
 清め塩をひとつまみ取り、以下の順番で使用します
 ① 胸元に振りかけ、手で軽く払う
 ② 背中に振りかけ、手で軽く払う
 ③ 足元に振りかけ、手で軽く払う

この順番は、血の流れに沿って邪気が体内に入らないようにという意味が込められています。

2, 足元に落ちた塩を踏む
 振りかけ終わった後、足元に落ちたお清め塩を軽く踏みます。

また、マナーや手順は地域の風習などによって異なる場合もあります。

お清め塩に代わる考え方

葬儀後に提供される食事やお酒を「お清め」とする場合もあります。この場合、特別に塩を使わずとも邪気を払うと考えられています。また、お清め塩が配られない場合は、自宅の食塩を使って代用することも可能です。

まとめ

お清め塩は、「穢れ」を払うための伝統的なアイテムです。その使用には地域や宗派による違いがあり、必ずしも行わなければならないわけではありません。現代では、自分の気持ちや宗教観に基づいて選択することが一般的です。このような日本の文化を理解しながら、心穏やかに故人を偲ぶことが大切です。