枕飾り

枕飾り(まくらかざり)とは、故人を自宅や安置施設に安置したあと、枕元に設ける小さな祭壇のことです。

枕飾りの役割

枕飾りには、次のような意味があります。

ご家族が静かに手を合わせる場所
お通夜までの限られた時間ですが、故人と向き合える大切なひとときになります。

枕経を行うための場所
僧侶が最初のお経をあげる「枕経」は、ご供養の最初の儀式です。

式に参加できない方のお参りの場
仕事や距離の都合でお通夜に来られない方も、枕飾りの前でお別れができます。

枕飾りに用意するもの

宗派や地域によって多少の違いはありますが、一般的には次のようなものを用意します。

・小机(祭壇)
・りん(おりん)
・香炉、線香
・燭台、ロウソク
・花立
・ご飯、水、枕団子

まとめ

枕飾りは、故人をご安置したあとに設ける「仮の祭壇」で、ご家族が心を落ち着けて手を合わせるための大切な準備です。かたちにとらわれず、故人を思う気持ちをそっと寄せることが何よりの供養です。
意味を知っておくことで、慌ただしい中でも心を落ち着けて向き合うことができるでしょう。