エンゼルケア・死化粧(しにげしょう)とは
亡くなった方の尊厳を守り、ご遺族が安らかにお別れできるように行う一連のケアです。
これにより、故人を美しく整え、心穏やかな最期の時間を過ごせるようにサポートします。
エンゼルケア・死化粧
故人の体を清めてきれいに整え、生前の姿に近づけるケアです。医療器具の取り外しや身体の清拭、治療の跡が目立たないようにする傷の手当、体液の漏出を防ぐための脱脂綿の詰め物、着替えなどが含まれます。最後に、軽い化粧を施し、髪を整えることで、故人が穏やかな表情で安らかにお別れできる姿に整えます。
現在、病院や施設で亡くなる方が約8割を占め、その多くが点滴などの医療器具を装着しているため、こうした医療器具の取り外しもエンゼルケアの重要な役割です。
エンゼルケアを行う担当者に特定の決まりはなく、亡くなった場所によって異なります。病院では看護師が行うことが多く、特別な処置が必要な場合は医師が担当します。介護施設では職員が担当し、自宅で亡くなった場合には、葬儀社や専門業者に依頼すると良いでしょう。
まとめ
エンゼルケアは医療現場で行われる清潔ケアを中心とし、葬儀社が行う化粧納棺や湯灌は、故人をより美しく整え、儀式的な要素を重視したケアです。いずれも、故人の尊厳を大切にし、ご遺族が安心してお別れできるようにする大切な役割を果たしています。